こんにちは。
持続化補助金サポーターのグラントです。
今回は、続化補助金 経営計画書(様式2)の書き方完全ガイドを書いてみました。
持続化補助金の申請で、もっとも時間がかかり、もっとも採否を左右するのが経営計画書(様式2)です。
「何をどの順番で書けばいいのか」「審査でどこを見られるのか」が分からず、白紙のまま手が止まってしまう方は少なくありません。
結論から言うと、様式2は「企業概要 → 顧客ニーズと市場 → 自社の強み → 経営方針・補助事業の内容」という流れで、一貫したストーリーとして書くことが大切です。それぞれの項目がバラバラではなく、つながって読めることが採択への近道になります。
この記事では、様式2の各項目の書き方を、記入例と採択データを交えながら順番に解説します。

経営計画書(様式2)とは|申請の中心となる書類
様式2は、持続化補助金の申請で提出する「経営計画書 兼 補助事業計画書」です。自社の現状と、これから取り組む販路開拓の計画を記述する、申請の中心となる書類です。
審査では、この様式2と補助事業計画書(様式3など)が中心的に評価されます。書類のフォーマットや項目名は回によって細かく変わるため、最新版は必ず中小企業庁の公募要領で確認してください。
様式2の主な記入項目は、おおむね次の4つに整理できます。
- 企業概要
- 顧客ニーズと市場の動向
- 自社や自社の提供する商品・サービスの強み
- 経営方針・目標と今後のプラン(補助事業の内容)
以下、項目ごとに書き方を見ていきます。
項目1:企業概要の書き方
企業概要は、自社がどんな事業者なのかを審査員に伝える最初のパートです。事業内容、創業からの経緯、主力商品・サービス、売上の状況などを簡潔にまとめます。
ここでのポイントは、このあとに続く「強み」や「計画」につながる情報を選んで書くことです。すべてを網羅するのではなく、後半で活かす伏線を置くイメージです。
記入例:
当店は○○市で地域住民向けの△△を営む個人事業です。創業から○年、リピーター中心に営業してきましたが、近年は新規客の減少が課題となっています。
最後の「課題」が、後半の補助事業(新規客開拓)の動機につながる形になっています。

項目2:顧客ニーズと市場の動向の書き方
ここでは、自社を取り巻く市場の状況と、お客さんが何を求めているかを書きます。可能であれば、地域の人口動向や業界のトレンドなど、客観的な情報を交えると説得力が増します。
重要なのは、「誰の、どんなニーズに応えるのか」を具体的にすることです。「お客様のニーズに応える」といった一般論ではなく、ターゲットを絞って書きます。
このターゲットの明確さは、採択事例にもはっきり表れています。中小企業庁が公開している第18回採択者一覧PDFのうち、関東経済産業局管轄8都県(茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨)の1,821件を分析した結果です。このうち、事業名の段階で「誰に売るか(ターゲット)」が明確に読み取れたものは 343件(18.8%) にとどまりました。
裏を返せば、8割の申請者はターゲットを前面に出していないということです。だからこそ、顧客ニーズの項目で「誰の・どんなニーズか」を具体的に書けると、それだけで差別化につながります。事業名の付け方については補助事業名の書き方ガイドもあわせて参考にしてください。

項目3:自社の強みの書き方

自社の強みは、「なぜ自社ならその顧客ニーズに応えられるのか」を示すパートです。技術力、立地、経験、既存顧客との関係、独自のノウハウなど、他店にはない要素を書きます。
ポイントは、強みを項目2のニーズと結びつけることです。「強みがある」だけでなく、「その強みが、狙う客層のニーズにどう応えるか」までつなげると、計画に一貫性が生まれます。
記入例:
当店の強みは、○年培ってきた△△の技術です。これは、新たに狙う□□層が求める「(ニーズ)」に直接応えられる要素です。

項目4:経営方針・補助事業の内容の書き方
ここが計画書の核心です。これまで書いてきた「現状の課題」「顧客ニーズ」「自社の強み」を踏まえて、具体的に何に取り組むのかを書きます。
持続化補助金は販路開拓が中心テーマのため、補助事業の内容も販路開拓につながる形で書くのが基本です。実際、関東1,821件のうち895件(49.1%)が、事業名に販路系の言葉を含んでいました。販路開拓の書き方は販路開拓とは?書き方ガイドで詳しく解説しています。
設備や機器を導入する場合も、「設備を買う」で終わらせず、「その設備で誰にどんな価値を届け、どう売上につなげるか」まで書きます。設備中心の申請のコツは設備購入と申請のコツを参考にしてください。

数値目標を入れる
補助事業の効果は、できるだけ数値で示します。「売上○%増」「新規客○人獲得」など、具体的な目標があると、計画の実現性が伝わりやすくなります。
様式2を書くときの全体の流れ
4つの項目は、独立して書くのではなく、1本のストーリーとしてつなげます。
- 企業概要で現状と課題を提示する
- 顧客ニーズで「狙う客層」と「その人の求めるもの」を明確にする
- 自社の強みで「だから自社が応えられる」と示す
- 補助事業の内容で「そのために何に取り組むか」を具体化する
この流れができていると、審査員が読んだときに「課題 → 狙い → 根拠 → 打ち手」が一本の線でつながり、納得感のある計画書になります。
よくある失敗パターン
1. 各項目がつながっていない
企業概要・強み・補助事業がそれぞれ独立した話になっていて、ストーリーになっていないケースです。前の項目を受けて次を書く意識が大切です。

2. ターゲットが「みんな」になっている
「幅広い世代に」「地域の皆様に」といった書き方は、誰にも刺さりにくくなります。客層は絞るほど計画が具体的になります。
3. 設備や手段が主役になっている
「最新機器を導入する」が計画の中心になり、その先の販路や客層が見えないケースです。設備は手段、販路開拓が目的という関係を意識します。

よくある質問
Q1. 様式2は何文字くらい書けばよいですか?
明確な文字数の指定は様式によりますが、各項目を空欄なく、具体的に埋めることが基本です。スペースを持て余すより、ターゲットや数値を入れて密度を高めるほうが評価につながりやすいと考えられます。
Q2. 専門用語や難しい表現を使ったほうが評価されますか?
審査員が必ずしもその業界の専門家とは限りません。専門用語よりも、誰が読んでも事業の狙いが分かる平易な表現のほうが伝わります。難しく書くより、具体的に書くことを優先してください。
Q3. 自分で書くのが難しい場合はどうすればよいですか?
商工会・商工会議所のサポートを受ける方法や、認定支援機関に相談する方法があります。書き方の型を押さえれば自分で書くことも十分可能です。本記事の流れに沿って、項目ごとに埋めていくことから始めてみてください。
まとめ:この記事のポイント
- 様式2は「企業概要 → 顧客ニーズ → 自社の強み → 補助事業の内容」の流れで書く
- 4項目はバラバラではなく、1本のストーリーとしてつなげることが大切
- 関東1,821件の分析では、ターゲットを明示できている申請は18.8%にとどまる
- 顧客ニーズの項目で「誰の・どんなニーズか」を絞ると、それだけで差別化になる
- 設備や手段を主役にせず、販路開拓と客層を目的として書く
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